主にツンデレな少女役に定評があり、その声に魅了され虜になる人が後を絶たないのが、声優の釘宮理恵さん。
時に少年までこなしてしまうその演技力で、幅広い活躍をしています。
この記事では、釘宮理恵さんについての情報と出演するアニメのおすすめ3選をご紹介します!
声優「釘宮理恵」さんについて
それでは、釘宮理恵さんの基本の情報から見てみましょう。
声優「釘宮理恵」さんとは?
釘宮理恵さんは誕生日が1979年5月30日、大阪府で生まれ熊本県熊本市で育ちました。現在、アイムエンタープライズに所属しています。
高校生の頃、所属していた放送部の活動において学校行事のアナウンスを担当。
同級生から司会が上手と褒められたことにより、マイクの前で話す仕事を意識し始め、もともと物語を読むのが好きだったため声優の仕事を目指したそうです。
「十二国記」の泰麒(たいき)、「鋼の錬金術師」シリーズのアルフォンス・エルリックといった少年役に起用されたことが演技の幅を広げるきっかけとなり、それ以降さまざまなキャラクターを担当しています。
また、舞台出演にも積極的で、いくつかの舞台および朗読劇に参加しています。
声優「釘宮理恵」さんの声質やおすすめポイント
釘宮理恵さんの声質について、特筆すべきはその愛嬌と依存性のある声質と言えます。
高い音域の声であることもあり、幼年~10代の少女キャラクターを多く担当しています。
いわゆる「萌え」要素のあるキャラクターを演じることにおいて定評があり、「ツンデレの女王」という異名も。
また、「FAIRY TAIL」のハッピーや、ゲーム作品「グランブルーファンタジー」のビィなど、物語のマスコット的立ち位置にある人ではないキャラクターにもよくキャスティングされています。愛らしくも元気いっぱいな演技が後押しして、主要なキャラクターたちに負けない人気を誇っているようです。
声優「釘宮理恵」さんのデビュー作と代表作
1998年にゲーム作品「étude prologue」佐伯悠見役でデビュー。
代表作にはこちらの作品が挙げられます。
『鋼の錬金術師』アルフォンス・エルリック
『銀魂』神楽
『ペルソナ4』久慈川りせ
『灼眼のシャナ』シャナ
『ゼロの使い魔』ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
『ハヤテのごとく!』三千院ナギ
かわいい・かっこいいキャラクターを演じるのはもちろんですが、「銀魂」のようなギャグテイストの強い作品や絵本が原作の「リサとガスパール」のようにこども向けの作品まで、出演は多岐にわたります。
幅広い役に適応できる確かな実力を持っている声優さんと言えますね。
声優「釘宮理恵」さんのファンは釘宮さんなしでは生きられない!?「釘宮病」とは
ファンの中には釘宮理恵さんの声に愛着を強く持つ人が多く、釘宮さんの声にどうしようもなくハマりすぎてしまっているという意味で「釘宮病」というネットスラングまで誕生。
正式な呼び方として「釘宮ウイルス過敏性大脳皮質炎(Kugimiya Virus Hypersensitive Cerebral Corticalitis)」とされており、略して「釘宮病」と呼ばれているようです。
「ゼロの使い魔」シリーズのルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールや「ハヤテのごとく!」シリーズの三千院ナギのような、いわゆる”ツンデレ”といわれる性格のヒロインについて、特にこの病名が用いられます。
萌え要素のひとつでもあるツンデレは、素っ気ない態度を(ツンツン)していたのにある瞬間に好意的になる(デレ)というところがギャップを生み、それがかわいらしさにつながります。
釘宮さんの声質とこの性格のキャラクターの組み合わせはとても相性がよく、抗いがたい大きな魅力を生み出しているようです。
その影響力は大きく、「とらドラ!」の監督・長井龍雪さんの「ツンデレと呼ばれたくないから、釘宮さんではない人に」という意思すらオーディションの演技で再考させ、結果として逢坂大河役にキャスティングされた経緯もあるほど。
最近の人気作である「呪術廻戦」に出演していることもあり、今日もまた”釘宮病患者”がひそかに増えているかもしれませんね。
声優|「釘宮理恵」さんが出演するおすすめアニメ3選
最後に釘宮理恵さんが出演するおすすめアニメ3つを紹介します!
『鋼の錬金術師』アルフォンス・エルリック
錬金術が科学として発達した世界の軍事国家・アメストリスに住む若き兄弟、エドワード・エルリック(兄)とアルフォンス・エルリック(弟)。
2人には幼い頃から卓越した錬金術の能力がありました。
ある日2人は、錬金術最大の禁忌とされる「人体錬成」を行って、病気で亡くなってしまった母親を蘇らせようと試みます。
しかしその目的は達成されることはなく失敗に終わり、代償としてエドワードは左脚を、アルフォンスは全身を失うことに。
とっさの判断でエドワードが右手を代償にすることにより、アルフォンスの魂を死の淵から救い、鎧につなぎとめ事なきを得ました。
エドワードは「機械鎧」(オートメイル)と呼ばれる鋼の義手と義足を身に着け、国家錬金術師の資格を史上最年少で取得。
2人は故郷を捨て、すべてを取り戻すために「賢者の石」を求めて長い旅へ出ることとなります。
原作が2021年に連載開始から20周年を迎えた「鋼の錬金術師」は、全世界累計売上部数8,000万部を突破したダークファンタジー。
弟のアルフォンス・エルリックは身体を代償とされたことにより、見た目が鎧姿というとてもインパクトのあるキャラクターです。
その外見に反するような穏やかで優しい声色は、初めて見たときには釘宮理恵さんであると気づきづらいほどで、これを機に演技の幅が広がったというのもうなづけます。
釘宮さんの少年ボイスが楽しめる「鋼の錬金術師」は、物語とそれを貫くテーマが重厚で、おすすめの作品です。
『銀魂』神楽
地球が「天人(あまんと)」と呼ばれる宇宙人の襲来を受けてから20年。
幕府が天人の傀儡政権となり、侍たちが廃刀令によって刀と力を失った江戸。
剣術道場の跡取りである志村新八は、不本意ながらもアルバイトで姉・志村妙と生計を立てていました。
ある日、アルバイト先で風変りな一人の侍・坂田銀時と出会います。
銀時の男気に惹かれた新八は、侍の魂を学ぶために銀時が営業する万事屋(よろずや)で働き始めることに。
そのうちに、戦闘種族である夜兎族(やとぞく)の少女・神楽や巨大な犬・定春が仲間に加わります。
万事屋として江戸に起こるさまざまなことに首を突っ込む毎日の中で、警察組織・真選組や彼らに追われるかつての銀時の盟友・桂小五郎など、いろいろな人に関わっていくことになったのでした。
アニメ「銀魂」は、コメディ色の強い内容に数々のパロディ、さらにはアニメ製作側の事情を赤裸々に語りネタにしてしまうなど、放送当時その独特な構成が話題になりました。
万事屋に加わることになる神楽は、かわいらしい見た目とは裏腹に作中の数々のネタを全力でやってのけるキャラクター。
予想の斜め上を行くその言動は、それまでの釘宮さんの演じるキャラクターイメージを覆したと言えます。
おふざけ要素だけではなく柱となる物語は背後で少しずつ動き、シリアスさを増していくストーリーに、キャラクターのかっこいい面が際立っていくのも見どころ。
笑いありシリアスありの人情劇で、王道の女の子キャラの時とは違う釘宮さんの演技が楽しめます。
ファンからはこれまで演じたキャラとの差から「釘宮の無駄遣い」とも言われ、当時は話題となりました。
『呪術廻戦』西宮桃
主人公は、並みはずれた身体能力を持つ高校生・虎杖悠二。育ての親である祖父が亡くなった夜、通っている学校で「呪物」の封印が解かれたことにより人を襲う化物・呪霊が出現します。
虎杖はこの呪物を回収するべく現れた呪術師の伏黒恵とともに、取り残された先輩を救うため校舎へと入ります。
そこで窮地に陥ってしまった虎杖は、力を得るために自らその呪物「宿儺の指(すくなのゆび)」を食べてしまい、特級呪物・両面宿儺が復活。
その後、一度は「宿儺の器」として呪術師に捕らえられ死刑にされそうになりながらも、「すべての宿儺の指を食べてから死ぬ」という特級呪術師・五条悟の提案で猶予が与えられることに。
こうして虎杖は都立呪術高専に入学することになり、呪術師として成長していきます。
釘宮理恵さん演じる西宮桃は呪術高専京都校の生徒で、箒で空を飛びながら戦うのが特徴の呪術師です。
父がアメリカ人であり金髪が映える桃は、周りに和を思わせる呪術師が多い中でどこか西洋の魔女を思わせる姿をしています。
完璧であることを大切にする彼女がよく自分に言い聞かせるようにつぶやく、「頑張れ私。今日もカワイイ」にハマる西宮桃ファンも続出している様子。
釘宮さんが得意とする性格のキャラクターでもあるためか、Twitter上では「西宮桃で釘宮病がまた増えるのでは」という声も見受けられます。
それぞれが持っている技を駆使し、熱いバトルが繰り広げられる「呪術廻戦」は、今もっとも勢いのある作品の一つです。
世界観もキャラクターも濃く見どころが多いので、ぜひこの機会に見てみてくださいね!
最後に
ここまで、声優の釘宮理恵さんについての情報とおすすめアニメを3選ご紹介しました。
気になる作品はありましたか?
声質や演技が愛されるあまり、「釘宮病」という言葉まであるのはほかの声優さんでもなかなかない現象といえます。
実力も人気も高い釘宮さんの出演作はこれ以外にもあり、その数は数えきれないほど。
さまざまな役を演じているので、あなたのお気に入りのキャラクターを見つけてみてはいかがでしょうか?
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