誰にでも、声を聞いたら「あ、この声知ってる!」とすぐわかる声優さんがいるのではないでしょうか?
丹下桜さんもそのうちの一人と言えます。
明るく和やかな声が、聴いているだけで癒やされるという人も多いかもしれませんね。
この記事では、丹下桜さんについての情報と出演するアニメのおすすめ3選をご紹介します!
声優「丹下桜」さんについて
それでは、声優・丹下桜さんの基本情報から見てみましょう。
声優「丹下桜」さんとは?突然の休業からの現在
丹下桜さんは、1973年3月24日生まれで愛知県出身。現在、音楽制作会社ピクニックに所属しています。
幼少期から自身の声にコンプレックスがあったものの、高校3年生の時に声優を取り上げたドキュメンタリーやアニメ映画を見たことがきっかけで、声優になるため上京。
声優養成所の東京アナウンスアカデミー、卒業後に入った青二塾を経て、青二プロダクションからデビューしました。
主要なキャラクターを演じることが増え仕事も順調であったように見える丹下桜さんは、1999年から2009年にかけて突然声優業を休業します。
それ以降はインターネット上に「WONDER-NET」を立ち上げて、独自の活動をするようになっていきます。
→ WONDER-NET (現在は更新ストップしている模様)
2005年には、PlayStation2用のゲーム作品「イース -ナピシュテムの匣-」のヒロイン・オルハ、同年8月のドラマCD作品「萌音」の松嶋友萌を演じ、一時的に再開。
その後本格的に声優業が再開されるのは、10年間の休業を経たのちのニンテンドーDS用のゲーム作品「ラブプラス」(KONAMI・2009年)の小早川凛子役からとなっています。
長期休業の理由について、休業期間に入った当初は不明とされていました。
しかし、2009年に復帰宣言をした際に「体調不良など様々な事情が重なったため」とご本人が語ったことで、理由が明らかとなったようです。
復帰後は「あにゃまる探偵 キルミンずぅ」の羽鳥カノン役で、約9年ぶりにアニメに声をあてることとなりました。他の共演者と一緒にお芝居をするのは10年ぶりだったようです。
声優「丹下桜」さんの声質やおすすめポイント
丹下桜さんは柔らかさがありながらも、明るくはっきりとした声が特徴的な声優さんです。
演じているキャラクターを調べると、天真らんまんで元気いっぱいな女の子を担当する機会が多いことがうかがえます。
ファンに「天使の声」や「癒やしボイス」とも表現される声質は、魅了される人も多数。
ガ行の音をやや鼻にかかったように発声すると鼻濁音といわれる音になり、聞く人に柔らかい印象や優しげな印象を与えます。
丹下桜さんの声に感じられる柔らかさは、この少し鼻にかかっている音であることが関係しています。加えて高めの声であることが、かわいらしさや元気いっぱいな印象を与えることにつながっているようです。
では、優しい性格のキャラクターや女の子ばかりを演じているのか?というとそうではないところが丹下桜さんのスゴイところ。
クセが強い王様・女王様のようなキャラクターに、にこやかでありながらも実は秘密を抱えるミステリアスな大人の女性まで、演技の幅が広く驚いてしまいます。
中には、こういったイレギュラーなキャラクターを丹下桜さんが演じるというギャップがたまらない!という人もいるようです。
さらに丹下桜さんの声は、担当するキャラクターの年齢を幼く感じさせる傾向にもあるようです。
南弥生役を演じた「トゥルーラブストーリー」(1996年)というゲーム作品においては、プロデューサーの「丹下さんが演じるとキャラクターの年齢が下がるから」という理由で出演することになったというエピソードもあるほど。
ただ「かわいらしい」というだけにとどまらない丹下桜さんの声は、演じるキャラクターを何倍にも魅力的にしているのです。
声優「丹下桜」さんのデビュー作と代表作
丹下桜さんのデビュー作は「忍たま乱太郎」のユキ。
代表作には、「カードキャプターさくら」の木之本桜、「Fate/EXTRA」のセイバー/ネロ・クラウディウスなどが挙げられます。
とくに「カードキャプターさくら」の木之本桜といえば、知っている人も多いのではないでしょうか?
初めてアニメの放送がされてからすでに20年ほど過ぎていますが、丹下桜さんの名を世に広めた作品と言っても過言ではありません。
実は丹下桜さん自身が原作の「カードキャプターさくら」ファンであったといいます。そのファンぶりは、アニメ化が決定する前から原作に自分で声をあてて読んでいたほど。
そのうえで、本人の強い希望でオーディションに参加し見事合格したのですから、運命的ですね。
「カードキャプターさくら」は、演じる本人にとっても思い入れの強い作品であるようです。
声優「丹下桜」さんは絵本作家も?多彩な才能
丹下桜さんは、声優業以外にも精力的に活動されています。
2008年には、たんげ さくら名義で絵本作家として活動をスタート。
全編がひらがなでつづられた絵本「うたのすきなことり」(著:たんげ さくら/絵:谷口 周郎)が出版されています。
さらに、これまで「Little Seraph」→「ANGEL」→「さくら」→「たんげさくら」と名義を変えながら、定期的にライブを開催。
ボイスヒーリングCDを発売するなど、音楽活動も行っています。
朗読活動も行っており、この朗読に関しては声優業を休業している時期も休むことはなく行っていました。
そのほかにも、後輩にあたる声優・後藤沙緒里さんに詞を提供しており、作詞家としての一面も持っています。
多才であり、マルチに活躍していることがわかりますね。
声優|「丹下桜」さんが出演するおすすめアニメ
最後に、丹下桜さんが出演するおすすめアニメを紹介します。
『カードキャプターさくら』木之本桜
漫画家集団CLAMP原作のTVアニメ『カードキャプターさくら』は、丹下桜さんの代表作としても有名ですよね。
本作では主人公の木之本桜を演じています。
天真らんまんなキャラクターで、「はにゃ~ん!」「ほえ~!」のようなかわいい感嘆詞がセリフにちりばめられており、聞いたことがある方も多いはず。
丹下桜さんの他にも、渕崎ゆり子さんや、関智一さん、緒方恵美さん、岩男潤子さんなど豪華メンバーが集結していますので、まだ見ていない方はぜひ。
ざっくりあらすじ
「カードキャプター」となった主人公・木之本桜が、不思議な事件を解決しながら飛び散ってしまった魔法のカードたちを集めていく物語です。
友枝小学校の4年生・木之本桜(きのもと さくら)は、ある日、考古学者である父の書庫で不思議な1冊の本を見つけます。
封印が施されていたその本の中にはカードが入っており、一番上に書いてあったカードの名前を読み上げた途端に、カードは町中に飛び散ってしまいます。
そこへ、封印の獣・ケルベロスが仮の姿で出現。
本に封じられていたのは、魔術師クロウ・リードが作った魔法のカード「クロウ・カード」でした。
カードの封印が解かれると世界に「災い」をもたらすということを知る桜。
ケルベロスによってカードキャプターとしての力を得て、クロウカードが次々と起こす事件を解決し、カードの回収をするために奔走します。
物語はクロウカード編・さくらカード編と続き、桜が中学生になってからを描く「クリアカード編」が、2018年にアニメ化されています。
子どもから大人まで楽しめる、丹下桜さんならこれ!と言える人気作です。
『Fate/EXTRA Last Encoure』ネロ・クラウディウス
丹下桜さんが演じているキャラクターの中でも人気が高いのが、『Fate/EXTRA Last Encoure』のネロ・クラウディウスです。
丹下さんボイスで、「うむ!」「もちろん、余だよ☆」と言われて心を撃ち抜かれたマスターの数知れず。鮮やかな真紅のドレスに身を包んだ、男装の少女剣士(自称)を演じられています。
可愛らしいキャラクターを演じることが多い丹下桜さんですが、ネロ・クラウディウスは、尊大かつ自信満々な性格で、自分自身を「万能の天才」「至高の芸術」と称しはばかりません。
また、ネロ・クラウディウスが作中で主人公に語り掛ける真摯な言葉は心に響くものが多く、見ているこちらもはっとする名言であふれています。
さらに戦闘シーンが多いので、丹下桜さんのかっこいい演技が楽しめる作品でもあります。
ざっくりあらすじ
『Fate/EXTRA Last Encoure』(フェイト/エクストラ・ラストアンコール)は、ゲームが原作のアニメ。
主人公・岸浪ハクノ(きしなみ はくの)が、サーヴァントであるセイバー/ネロ・クラウディウスとともに月の聖杯戦争を勝ち抜き、己を見つける物語です。
西暦3020年。通称「SE.RA.PH」(セラフ)と呼ばれる、霊子で構築された仮想現実世界。
この中にある月海原学園(つくみはらがくえん)に通う岸浪ハクノは、人工楽園であり平和なこの世界でなぜか、心のうちに原因不明の憎しみを抱えて学園生活を送っていました。
ある時、流れた一本の校内アナウンスにより、平穏な学園生活は突如として崩壊を迎えます。
この学園生活の正体はムーンセル・オートマトンに管理された聖杯戦争の予選であり、参加しようとするマスターたちをふるいにかけるためのもの。
消された自身の記憶を取り戻した者のみが次の本選へ進めるというものでした。
記憶が戻らず落選となったハクノは、生き残るための道を探します。
「温情として、他者を亡き者にすれば落選者も参加可能」という条件のもと自分を裏切った友から逃れ、瀕死の状態で学園の焼却炉へ。
そこで出会ったのは、真紅の衣装に身を包んだ剣の英霊・セイバー/ネロ・クラウディウス。
ハクノが聖杯戦争に参加するマスターであること、そのサーヴァントがセイバーであることを知らされ、本選となる月の聖杯戦争へと向かいます。
進むたびに自身のことを知っていく岸浪ハクノの力となる、勇敢で可憐でたまにワガママな真紅のセイバー/ネロ・クラウディウスの美しい姿は必見です!
→ 『Fate/EXTRA Last Encoure』をHuluで観る!
『グランブルーファンタジー』カリオストロ/マキュラ・マリウス
キャラクターソングまで発売してしまうほど人気なのが、『グランブルーファンタジー』で演じられているカリオストロ。
さらに、マキュラ・マリウスも丹下桜さんが担当されていて、どちらも人気の高いキャラクターです。
カリオストロは、可愛らしさを追求するナルシストな性格で普段は見た目通りの喋り方を心がけていますが、ときどき地が出てしまいます。ファンからすると、そこもいいのだとか。
マキュラ・マリウスは丹下桜さん持ち前の透明感のある声でありながら、お姉さんキャラを演じられていますよ。
1作品で2度おいしいので、丹下桜さんファンはぜひ。
最後に
丹下桜さんの情報と、おすすめのアニメ3選をご紹介しました。
一度聞くと虜になってしまいそうな声が特徴の丹下桜さん。
カードキャプターさくらをはじめ、一度見ると印象に残るキャラクターを多く担当しています。
これからの丹下さんの活躍からも目が離せなくなりますね!
気になる方はほかの出演作もチェックして、丹下さんが演じるお気に入りのキャラクターを見つけてくださいね。
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